此岸にて待つ。3分間舞ってやる。 [PR]2025/01/15 (Wed) 19:49 - × [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 手2007/03/26 (Mon) 07:21 - ネタ帖 私より大きい、だけどほっそりと綺麗な骨格の手を取り、指へ軽くくちづけた。 「綺麗だね。男の人なのに勿体ない」 彼の右手を自らの両手で探る様に撫でる。 きめの細かい肌。程よい長さと太さの指。ピンク色をした形良い爪。 「ほんと、食べちゃいたい…」 「物騒なこと言うなよ」 私の発言に彼は目敏く言い返してきた。 「言葉の文だって」 「莉津が言うと生々しいんだよ。ていうか、気障」 「気障は褒め言葉。それにそんなことしないよー」 彼の手は未だ私の手の中で弄ばれていた。 手の平を指先で辿ったり、時折指を絡めたり、手の平どうしの感触を堪能する。 「指って性感帯なんだよね、指の間とか。気持ちいい?」 指を絡めて彼に聞いた。 「気持ちいいよ、普通に」 「そう。 そうやって素直に答える怜って可愛い。ほんと色んな所が、男には勿体ないよ」 彼の右手と私の左手を絡ませ、空いた右手で彼の首筋をそっと撫でた。 彼の肩が少し跳ねた。 「この綺麗な手も、さらさらの髪も、その初な反応も…。 私が男なら襲っちゃうのに」 首筋をなぞる指を上へ、そのまま手の平で頬を包んで彼の目を見つめた。 「怜って…男にモテそう」 「俺は普通に女が好きだから!」 「あはは、可愛いー」 紅潮して訴える彼にそっとくちづけ、右手にもくちづけ、私は呟いた。 「怜が綺麗過ぎるのがいけないの。私には勿体なさ過ぎるし、誰にも触らせたくなくなるから…」 手を抱き寄せると、彼の左手が私の頬に触れてきた。 「本音を言うと、かっこいいって言って欲しいけど…」 「無理だよ怜には」 「ああそう…。 まぁ俺は、それだけ莉津に愛されてるならそれでいいよ。莉津の独占欲なら大歓迎」 「歪んでるけどね」 小さく付け足せば、彼は苦笑いしながらも私の体を緩く抱き寄せた。 (怜は知らない) (貴男を縛り付けて閉じ込めて、私だけのものにしたいなんて独占欲) 彼の首筋の薄い傷が視界に飛び込んできた。 耳のすぐ下の不自然な場所に付けられたそれは、私が数日前に戯れに噛んで付けたもの。 その時に滲んだ血の味をふと思い出し、脳が少し興奮していくのをどこか遠くで感じるのだった。 PR COMMENTSCOMMENT FORM TRACKBACKSTRACKBACK URL |
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