此岸にて待つ。

September 24, 2006




目隠し










空を欲しがった君の手は

現実には空には届き等しない



蓋は閉じられた、もう空は見えない。


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September 11, 2006



誰も知らない閉鎖的な心





モノクロームの中

赤黒く脈打つ心臓

絡み付く鉄の鎖

逃れられない束縛

磔られた心の持つ世界

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September 11, 2006



空に願いを





涙が出るのは何故だろう。

溢れそうになる意識を押し留め、零れた滴を拭って。

何も悲しくなど無い、なのに。

鈍色の空が泣き出しそうだ。



　きっと誰も知らないんだろう

　きっと何も知らないんだろう

　間違っても　僕を愛さないで



涙は渇いた。

辛うじて形留めた渇いた心に、雨が沁みる。

そして錆び付き、いつか壊れるのだろう。

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August 19, 2006



世界を消すよ





君の云う場所に向かったけれど

何も無かった



君の云う世界は

何処にも無かった



あの空の果ては

希望なんか与えてはくれない



希望を詩った君も

今ではただの幻

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August 07, 2006



chemical doll







すべてを、無にしたかった。

削除したデータ。

消去しきれない脳。

忌まわしい感情も、今ではただの過去ではあるけれど。

すべて、無にしたい。

誓う左手も、邪魔でしかない。

穢れた記憶を亡きものにして。

冷たい回路を辿る。

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August 06, 2006



××の詩








もう、さよならは言った。

笑っていられた。



忘れないで。

哀しいから。



私を忘れて。

苦しいから。



最後まで笑っていたい。

せめて最後だけは。



さいごだけ、でも･････

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July 21, 2006



voice







貴方が守るものさえ

私は壊してしまう

私の大切なものは

貴方が壊したいもの

心の中を満たす青色

澱む羊水の中

貴方の邪心が

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July 05, 2006



ヘルツ



大空に向けて飛ばした電波は

果たして君の元に届くだろうか

曲線を描き山を越え海の向こう側へ

僕のコエは波に乗り

君のアンテナが受信するのを

ずっとずっと待っている

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